フィリピン人の親子3人が不法滞在で強制送還される。9日、父親だけが強制送還に向け東京入国管理局に収容された。
子どもは13歳の中学生。日本語しか話せないからフィリピンに帰国しても困ると両親は訴え、特別在留許可を求めていた。お気の毒ではあるが、法は法。現行法では帰国せざるを得ない。
しかし、彼らはすでに15年も不法滞在を続けていた。法務当局は15年も彼らの不法滞在を摘発できなかったわけだ。殺人でも15年の時効がある。当局は違法状態を放置していた怠慢を棚にあげて強制送還を求めることに妥当性はあるだろうか。
不法滞在であっても滞在中、善良な市民として生活していたのなら、時効を適用しても社会に損害はない。まして子どもに罪はないし、両親と別れ別れにする権限が法務当局にあるとは思えない。
殺人の時効撤廃を求める動きは無視して、不法滞在の外国人には冷酷かつ無期限に法を適用するのが法務当局なのか。法とは日本人だろうと外国人だろうと善良な市民、生活者を守るものである。法の本来の目的に戻って法の執行をする。それが法務当局のあるべき姿ではないか。
ブログ主様と同様の気持ち、大小は異なるでしょうが私も持っております。
ですが、入管勤めの友人が居ることもあり、一言述べさせていただきます。
>法務当局は15年も彼らの不法滞在を摘発できなかったわけだ。
不法入国の犯罪者、その一部を法務当局が発見できなかったこと、それは法務当局だけの責任でしょうか?
彼らは、限られた職員で最大限の努力を払っております。
その彼らを、怠慢と責めるべきなのでしょうか?
責めるべきは逃げ続けた犯人の卑劣さであり、法務当局ではないと考えます。
なにより、不法入国者もしくは不法就労者を幇助するような人間こそ、市民としての義務を果たさぬ人間として責任を問われるべきではないでしょうか。
通りすがり氏も触れておられますが、他の不法入国者に与える影響も軽視できるものではありえません。
不当な手段であっても権利が獲得できるとなれば、同様の犯罪は増えこそすれ減りはしないでしょう。
さらに、過去に同様の強制退去処分となった外国人はどう考えるでしょうか。訴訟さえ起こす者も現れるように思われます。
最後に、入管のHPを紹介しておきます。
統計などが閲覧できる他、最下部の「情報受付」からは、不法滞在者の情報を提供することもできます。
入国管理局
ttp://www.immi-moj.go.jp/zyouhou/index.html
是非、一人でも多くの方に通報の義務を果たしていただきたいと思います。
投稿情報: 親展 | 2009年3 月10日 (火曜日) 01:03
はじめまして。
本件について,一言。
(※議論するつもりはありませんので,
一意見として捉えて頂ければと思います。)
仰るとおり,何の罪もない子供に対しては深く同情致します。
本当に可愛そうな境遇だと思います。
しかし,不法入国の上,強制送還のリスクを知りながら,
子供までもうけて不法滞在を続けたことに憤りすら感じます。
子供が巻き添えになることも自明だったはずです。
また,子供が置かれている状況などに鑑みて,
滞在許可を出して欲しいという同情論があることも理解しますが,
このような例を許可すれば,
他の不法滞在者に影響を与えることは必至だと思われます。
本件において,子供をもうけることが“戦略”であったか否かは関知しませんが,
他の不法滞在者が戦略的に捉えて,
子供をもうけて世論が同情するような環境にさえしてしまえすれば
不法滞在も追認されると思われてしまうような前例は作るべきではないと感じます。
子供に対しては本当に同情しますが,
本件についての,法務当局の判断は支持したいと思います。
駄文お許し下さい。
投稿情報: 通りすがり | 2009年3 月 9日 (月曜日) 22:54