ブログを書かなくなって半年過ぎた。体調でも崩したの?という問い合わせもきた。万全とはいえないが、そんなに不調というわけでもない。
ただ書きたくなくなったからだ。福島の原発が安全になったともいえない。政治やメディアの世界で繰り返されるばかばかしい原発論議にも飽き飽きした。
いつもわがブログを読んで欲しいと思っていた想定読者が亡くなった。そして書く意欲が失せたというのが真実に近い。
人間はだれでもいつかは死ぬ。私もガンを宣告された時、覚悟はした。それでも生きている。書く意欲、気力が薄れても生きている。若い世代からは食い逃げ世代などといわれて、生き延びるのは本意ではない。
若者が自立し、的確な判断ができるまで育ってくれたらいつ天国にいってもいい。
福島以後、多くの若者が原発の潜在的危険性に気づいた。だが気づいただけではどうにもならない。何千世代にも渡って気づかせなければならない。1世代だけの気づきだけでは十分ではない。
気の遠くなるような努力を続けなければならない。ちっぽけなわがブログで書いただけは足りるはずがない。そんな無力感がいま体中を覆っている。
ブログを書くこと。それは賽の河原に石を積むに等しい。それでもひとつひとつ積むしかない。
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