マイクロソフト(MS)のビル・ゲイツ会長が27日、検索サービスの次世代戦略について講演した。最近始まった検索サービスであるMSNサーチはまだ不十分であり、もっと賢くならなければならないと語った。
現在の検索エンジンは、世界で100億にも達するwebの中から目的のwebを検索できても、自宅近くのレストランや、商店を検索してくれるわけではない。つまりまだ自分の質問に対して的確な回答を出してはくれない。検索の履歴や、自分が何に関心があるか、まで考慮に入れた検索をすれば、「ビル・ゲイツの結婚相手は誰?」「MSN事業の責任者は誰?」などとPCに質問すると直ちに、正しい回答を出してくれるようになるはずだ。そんなサービスをMSが開発していることをゲイツ会長は明らかにし、検索サービスは数年後にはもっと賢くなっている、と話した。
何でも質問に答えてくれるPCが実現したら、確かに役に立つかもしれない。しかし、「だれそれの資産はいくら?」「彼の恋人は誰?」なんて入力すると直ちに回答が出てくる社会って居心地のいいものだろうか。検索サービスの行方はだれもがネット上で裸にされる社会なのかもしれない。
それは杞憂に過ぎないかもしれないが、だれもが疑問に思う未来社会のあり方にMSはどう配慮するのか、ゲイツ会長の口からは一言も聞かれなかった。中国政府から要請されれば、BLOGの検閲も平気でやるMSだからそれも仕方ないか。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。