途上国の児童に配布する100ドルPCプロジェクトについてネットで調べていたら、グーグルのラリー・ペイジがACアダプターについて私と同じことをいっているのを発見した。今年初め開かれたCESでの講演で次のような話をしている。ITmediaの1月7日づけ記事から引用する。
家一軒にACアダプターが山のようにあるなんておかしいよ。必要なのは山のようなたくさんのもの、ではなく、標準化されたみんなで使える1つのもの。そしてその標準は特定の企業ではなく、みんなで作り上げること。
多種類のACアダプターの氾濫に困っているのは私だけではないんだ、広い家に住んでいるはずのラリーでも同じ悩みがあるんだと安心したり、さすがはラリーだと思ったりしたが、この問題は意外と反響が少ない。つまり消費者の関心がないことに驚いている。
先日わが家で中古のコピー機、プリンターなどを粗大ゴミとしておカネを払って引き取ってもらった。まだ使えるからオークションにでも出したらどうか、という私の意見は女房から無視された。
私がまだ睡眠中に回収車がやってきた。デスクの裏側をクモの巣状にはい回るコードの行き着く先の電源アダプターがどれなのか、女房にも分からなかったようだ。いらついた彼女は、料理ばさみで本体に近い部分のコードをちょん切った。バチッと火花が飛んで、はさみの刃が欠けた。幸いはさみの持つ部分が絶縁体だったから、大事には至らなかったが、こういうことも現実には起きるのだ、ということを、業界には知っておいてほしい。女房に向かってバカと一喝したが、電気の知識がないというだけで、彼女を責められるだろうか。
あえてわが家の恥をさらしたのも、この問題について世間の注意喚起をしたかったからだ。たこ足配線になっている家庭も多いのではないか。1台の機器が必要とする電力は数十ボルトでもたこ足配線となると、コンセントの過熱も心配である。たかがACアダプターだが、危ない存在である。
子どもの指を切断してしまうシュレッダー、子どもを取水口に飲み込んでしまう流れるプール、不完全燃焼を起こす湯沸かし器など、この夏はいろんな問題が噴出した。どうすればいいのか。一人一人が身の回りの危険情報を発信して、業界や行政に注意喚起することも必要なのではないか。
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