わが家で使用していた某メーカーのセラミックヒーター式電気温風器のコードプラグが発熱、発火寸前という事故が起きた。電源コードはテーブルタップに接続していた。雷などの過電流を防止するタイプのタップである。温風器のコードプラグは焼けこげ、タップも差し込み部分が変色、変形していた。もう少しで発火していたと想像される。
私がいつも座っているところからわずか1メートルの場所で起きた。普通ならプラグの焼けこげた臭いで気がつくはずだが、なぜか気づかなかった。朝、家人が発見した。
メーカーに温風器を送って原因を調べるよう依頼した。プラグの接続部分が発熱したのだからテーブルタップも一緒に送った。タップに原因があることも考えられたからだ。1週間ほどで調査結果が送られてきた。本体に異常は認められませんでした、という回答だった。
本体に異常がないのならなぜ焼けこげたのか、という究明はしていないようだ。テーブルタップに問題があるとも書いていない。もしタップ側に問題があるのなら、タップに接続しないで使うように指示が必要だ。
エアコンなどは電源差し込み部分にホコリがたまると発熱する場合があることは知っていた。しかし、タップを使って接続してまだ2,3ヶ月である。異常電流が流れるほどホコリがたまっていたとは思えない。
タップの定格電流は15アンペアである。だからタップには温風器以外は電話の電源しか接続していない。温風器の最大電流は9.8アンペアだから十分定格容量の範囲内であった。
なぜ焼けこげたのかメーカーの調査は何も答えていない。自分には責任がないことだけ証明できればいいと考えているのだろうか。納得できる回答がなかったら、メーカー名を公表し、消防庁、経産省に通告することを考えている。それにしても湯沸かし器といい洗濯機といい、最近日本メーカーの製品に対する安全性が大きく揺らいでいる。
案の定、テーブルタップは他社製品なので原因調査はできないという回答だった。他社製品の安全性を確認する義務はないかもしれないが、家電製品はどういう環境で使われても安全でなければならない。普通の使い方をしていて発熱したのだから、メーカーとしてその原因を追及するのは当然ではないのか。担当者は「プラグを交換すればご利用できます」といってくれたが、「原因が分からなければ、危なくて使えないから、もう使わない」と答えるしかなかった。
テーブルタップはメーカー品ではない。確認はしていないが、多分中国からの輸入品だろう。わが家の多くのテーブルタップは輸入品である。消費者は家電製品の安全性を確認するために、海外にまで連絡をとって自力で安全を確認しなければいけないのだろうか。
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