カリフォルニア州の大規模な山火事でFEMAが、記者がいないのに記者会見を開いていたそうだ。記者席には身内を座らせていた。ホンモノの記者が会見場に到着するのが遅れ、自前でやったらしい。
詳しい状況は分からないが、そこまでやるか、と思った人は多いだろう。メディアに露出することで自らをアピールする米国式メディア操縦術も行きつくところまで行った感じがする。
このニュースを聞いて思い出した。現役だったころ、外資の記者会見でこんなことがあった。一通り外資側の説明が終わって、質疑応答になった。すると勢いよく質問する記者がいる。見かけない記者だなとは思ったが、質問の趣旨がよく分からない。すると呼応するようにもう一人の女性記者が、質問した。元気はいいが質問内容はどうも記者らしくない。結局、要領を得ぬまま会見は終わった。
後で会見にはいなかった社長に聞いて分かった。その二人の記者は偽者で会社側が雇用した俳優だった。米国からきた役員が会見を盛り上げるために依頼したのだ。社長に聞くと、会見では話せないことがあって話題を誘導しようとしたらしい。それがバレたら会社の信用に関わると社長には忠告しておいた。
俳優がダイコンで記者らしくないから私は確かめたが、気づかない記者も多かったのではないか。
米国ではメディア操縦術が発達していると聞く。それにしてもなぜ、すぐバレる偽会見をやろうとするのか。米国のメディア学もレベルが低い。
gantyanさん
やらせ会見、偽会見が日本であったとは聞いていません。
会見で自らをアピールする人、企業は日本でもいます。記者に書いてもらえれば、無料で宣伝広告したことになるからです。
投稿情報: junhara | 2007年10 月30日 (火曜日) 00:01
junharaさん
こんばんは。gantyanと申します。
記者会見によって自らをアピールするメディア文化がアメリカにあるとは知りませんでした。そこで質問なんですが、日本の記者会見でもこのようなことはあるのでしょうか?
投稿情報: gantyan | 2007年10 月29日 (月曜日) 23:27