今場所負け越すと大関陥落の瀬戸際にいた大関琴欧州が優勝を決めた。どたばた相撲ばかりしていた琴欧州が今場所、見違えるような相撲をとった。モンゴル勢の白鵬、朝青龍を破った相撲は見事だった。
先場所までコーカサス系人種に相撲は無理なのでは、と思っていた。だが、こんな見方を見事に裏切ってくれた。今場所もコーカサス系力士には、腕力や体力にモノをいわせる相撲が多かった。把瑠土にせよ、若の鵬にせよ、相撲を知っているのか、と感じる相撲が多かった。
そんな場所で琴欧州だけが相撲らしい相撲をとった。角番大関の彼に何が起きたのか。テレビを見ながら解説を待ったが、納得できる解説はなかった。人はこれほど豹変できるものなのか。こんな短期間に開眼できるものなのか。
琴欧州は甘い風貌で女性の人気が先行した。人気が先行すると伸びない選手がよくいるが、彼もその一人かと思っていた。しかし、違った。本人はハングリー精神を呼び起こした親方のアドバイスが良かったといっていたが、果たしてそれだけか。
モンゴル系力士は憎たらしいくらい強い。それに勝ったのだからあっぱれである。勝負は時の運もある。だが、琴欧州がいいのは、勝った後の素直な笑顔である。また女性の人気があがる。
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