NHKの昼のニュースを見ていて不思議に感じた。オバマ新大統領就任について国内の反響が流れた時のことだ。広島、長崎の核反対運動の人の談話が流された。核の脅威を減らすといったオバマ演説に対する談話である。詳しくは記憶していないが、オバマがまるで核軍縮をすると演説し、それを歓迎するニュースのつくりである。
就任演説で核廃絶について何か話したのかなあ。眠い目でテレビを見ていたから記憶に残らなかったのかと思った。新聞も核廃絶については何も書いていない。演説全文を読み返してみた。核に触れた部分があった。asahi.comから抜き出すと、
「私たちは、責任ある形でイラクをその国民の手に委ねる過程を開始し、アフガニスタンの平和構築を始める。また古くからの友好国とかつての敵対国とともに、核の脅威を減らし、地球温暖化の恐れを巻き戻す不断の努力を行う」。
という部分である。これは核軍縮について語ったのだろうか。イランと北朝鮮の核開発が念頭にあったのではないか、と推測するが、もちろん一般的に核戦争の脅威を減らすという意味にもとれる。だが核兵器廃絶をめざす意味にはどうしても読めない。
なぜこれだけで広島、長崎の平和運動家たちは歓迎の談話を出したのだろうか。
針小棒大はメディアの得意技だが、全世界が見ている中での針小棒大はいただけない。 それにしてもオバマ人気は異常である。これだけ期待が大きいと反動が心配である。
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