東京駅前の中央郵便局の再開発をめぐって騒ぎになっている。日本郵政は再開発に着手、現場を視察した鳩山総務相は「国の恥だ」と語り、再開発に反対の姿勢を見せた。
ところで中央郵便局ってそんなに立派な建物なのだろうか。有識者の検討会議が保存を求めたらしいが、素人目にはどこに価値があるのかよく分からない。局舎には何度か入ったことがある。カウンターの奥にも入ったことがある。確かに重々しい作りではある。中で働く人はさぞ使いにくいだろうなと想像する。外観はそれほど立派でもない。どちらかといえば薄汚い感じがする。東京駅前にふさわしいかどうか議論があるところだ。
建築学上の問題は門外漢には分からないが、耐震性なら新たらしいビルの方が優れているはずだ。美観的にもすぐ近くにあった旧丸ビルの方が優れていたと思う。それなのに、再開発された。中央郵便局だけ再開発はまかりならぬという理由がよく分からない。重要文化財という声もあるが、たかが70年前の建築が重文になるなんて聞いたことがない。
東京駅周辺には美観的に優れた建築物がたくさんあった。旧銀行協会ビル、工業倶楽部などである。それらは一部を保存しながら再開発された。それらと比較して中央郵便局が格段に美的な建築物といえるか疑問である。
土一升カネ一升の丸の内。高層化して家賃収入を得られれば、民営化日本郵政の安定収入になるだろう。中央郵便局のところだけ古い低層ビルだと、かえって駅前周辺の美観を損ねるのではないだろうか。
鳩山総務相は簡保の宿問題で点数を稼いだ。ついでに中央郵便局建て替え反対で二匹目のドジョウを狙っているのだろうが、坊主憎けりゃ袈裟までのたぐいではないか。
ご意見に賛同致します。
鳩山大臣の個人的な思い入れからなのか,功名心,或いは郵政民営化見直しに係る麻生首相の本心を代弁した行動なのかはうかがい知れませんが,素人目から見るに,ただの薄汚いビルという印象です。
ある知人は「あんなビルを残しておくこと自体が国辱もの」と冗談交じりに申しておりました。それは極端な意見としても,重文と騒ぐほどのビルとは感じられません。
投稿情報: 通りすがり | 2009年3 月 9日 (月曜日) 23:20
wasedaさんお久しぶりです。
明治生命館は確かにいいですね。あれを壊して再開発したら問題になりますね。何を残して何を残さないのか客観的基準はあるのでしょうか。世論で決まるのでしょうか。まして鳩山の鶴の一声で決まるとしたらそれもヘンですね。
中央郵便局が重文かどうかは知りませんが、長年あのあたりを歩いてきた一老人として、あの建築物がなくなっても、惜しいとは思えないのです。丸ビルのような再開発をしてすっきりさせた方が周囲とも調和するのではないでしょうか。
投稿情報: junhara | 2009年3 月 2日 (月曜日) 23:27
アイティメディアが入っている明治生命館は1934年竣工で重文ですよ。1929年竣工の三井本館も重文です。どちらも隣接するタワーと一体になって、うまく再開発されています。
http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/etc/open/
投稿情報: waseda | 2009年3 月 2日 (月曜日) 21:11