ブック検索和解案についてグーグルの説明不足を批判したが、分からないことがまだまだある。グーグルに質問を再送した。昨日1週間ぶりに返信メールが来た。回答は和解文書の該当部分をコピーしただけ。そっけない。しかも肝心な部分、正しくデジタル化されているかどうやって確認するのか、については回答なし。以下に私の質問を公開する。またグーグルからの回答をファイル添付するので読んでください。
グーグルはMSに代わる新たな独占企業になったのではないか。グーグルとやり取りした私の感想である。
1、自著が正しくデジタル化されているかどうか、どのように確認できるのか。
2、確認した結果、正しくない場合訂正は要求できるのか。
(OCR技術が向上しているとはいえ、日本語を読み取る場合の精度はまだ100%とはいえない。間違いがあるかどうか確認するには、デジタル化された自著を読むしかない。自著が絶版になっているとはいえ、間違ったデジタル化には同意する著者はいないはずだ。)
3、デジタル化された絶版書籍を有料で公開する場合、著者は価格設定に関与できるのか。
(すべて無料で公開せよとはいわないが、利用者に不当な価格を押し付けるのでは困る)
4、デジタル化された日本の書籍は、日本人も米国人と同様にアクセスが可能なのか。
(かつて米国の科学文献データベースは日本など海外からのアクセスを拒否するということがあった。全世界の書物をデジタル化しても米国以外のアクセスを拒否するようなことがあれば困る)
これは、とんだ誤解でした。ちゃんと情報を読まなきゃいけませんでしたね。
法務省が保有している過去の判例をデータベース化するときや戸籍のコンピュータ化のときも、日本語OCRでやれば簡単だ、という前提でしたけれど、印刷のかすれや外字を誤認して、かえってたいへんということが分かったと聞いています。
いずれにせよ、わたしは著者の了解を得ないで公開することに反対です。
投稿情報: 佃 均 | 2009年6 月10日 (水曜日) 07:39
わたしの「日本IT書紀」などは対象にならないでしょうけれど、古事記や日本書紀の引用文なんか、どうやって翻訳すんでしょうね。また、筆者独自の言い回しなんか、消し去られてしまう。それはやむを得ないのでしょうけれど、であれば翻訳することを許可するかどうか、やはり著者が決めるべきではないでしょうか。
佃さん
グーグルは翻訳まではしていません。日本語の書物を日本語でデジタル化しているはずです。日本語の機械読み取りがそれほど正確ではないから、心配しているんです。 junhara
投稿情報: 佃 均 | 2009年6 月 9日 (火曜日) 23:59