衆院選で民主党が圧勝した。メディアの選挙情勢調査はどこも民主党圧勝を予測していた。ほぼ予想通りになった。メディアの世論調査は信用できないという若者が増えているが、彼らはこの結果をどうみているのだろうか。
民主党がこんなに勝っていいのか、個人的には不安である。わが従兄弟まで比例で当選してしまった。政権交代は昔から必要だと考えていた。選挙権を得てから一度も政権与党に投票したことはない。政権内部に巣くう不正や無駄などを明るみに出し、是正するには政権交代がもっとも手っ取り早い平和的手段だと信じていた。だが、ずっと選挙結果には裏切られてきた。しかし今回だけは事前に民主圧勝が予想されたから、へそ曲がりの虫が動いてあえて民主党には投票しなかった。
政権交代がなかった時代、政権の腐敗や不正などを監視する役目はメディアが担ってきた。メディアの監視が厳しかったからこそ自民党は長期政権を保てたともいえる。野党になった自民党はどれだけ監視役を果たせるかが問題だ。与党と野党が健全なチェック機能を果たし、切磋琢磨すれば自ずと民主主義は定着する。
それにしても4年前の自民圧勝と今回の民主圧勝。この大きすぎるぶれ。国民はホントに政治に目覚めたのだろうか。小泉政権を圧勝させたことが格差社会、弱者へのしわ寄せをもたらしたともいわれる。民主圧勝は何をもたらすのだろうか。こんなに勝つと、方向は違うにしてもまた同じようなことが起きないか、かえって不安になる。
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