福島原発で炉心冷却ができなくなり、政府は原子力緊急事態宣言を出した。12日周辺住民が避難した。いま流れた臨時ニュースによると、第1原発1号機で核燃料が冷却水から露出、溶融した可能性がある。安全性確保の決め手である緊急冷却装置(ECCS)が働かず、水の緊急注入もうまくいかなかったようだ。案の定放射性物質の放出になった。西風が続き、放射性物質が住民のいない方へ流されることを願うだけである。
原子炉は地震直後に停止しているが、炉が停止後も崩壊熱で炉内温度は上昇する。燃料棒が水から露出し冷却できなくなると、燃料棒は熱に耐えられず溶融する。いわゆる核の暴走ではないが、冷却ができなければ避けられない事態であり、一種の暴走といってもいい。
これ以上は手の打ちようがないのか。放出される放射性物質を最小限にとどめる手はないのか。東電は最大限の智恵を働かせてほしい。
危険性をむやみに煽るのは危険だが、大丈夫だと言い切るのも危険である。
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