巨大地震発生後、菅首相の国民へのメッセージはこれで何回目だろうか。どれも記憶に残らないものばかりである。未曾有の国難を乗り切るリーダーとしての説得力、迫力がない。
この時期にこのリーダーでは心配だという声があがるのはよく分かる。だからといって彼を非難しても危機は解決しない。首相は一人、リーダーは一人しかいない。この時期にリーダーを取り替えているヒマはない。与党野党を問わず、官民を問わず、老若男女を問わず、全員がこの難局を乗り切る智恵、力を出さなければならない。
多くの国民の不安は首相、官房長官が今後の見通しを語らない、語れないことにある。特に原発事故について何も見通しを語っていない。現場では命がけで懸命の作業が続いている、と語っても、国民は当然だと受け止めるだけだ。放水がいつまで続くのか。効果はあがっているのか。ダメだったらどうするのか。いつまで危機は続くのか。放射線の影響は。首都圏は大丈夫なのか。いっぱい不安がある。まず国民の不安を除くメッセージがほしい。ルーズベルトが真珠湾攻撃に対して語った「リメンバーパールハーバー」。簡単で明確な国民を奮い立たせる言葉がほしい。
現場で放射能封じ込め作業に当たる人たちを応援してください。今こそ国民の知恵と力を貸してください。なぜこういわないのか。
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