若いころビートルズの音楽は好きではなかった。うるさい音楽だと思っていた。
大学1年の駒場祭だったか寮祭だったかダンスパーティーだったか忘れたが、遊びに来ていた国立音大の女子学生が、イベントが終わった後、なぜか自宅だったか、下宿だったか、に招待してくれた。もう深夜だった。
そこで、彼女が好きな音楽、レコードを聴かせてくれた。それがビートルズだった。初めてビートルズを真面目に聴いた。
それまでは騒々しい音楽だと思っていたビートルズが恩外いい音楽だと感じた。彼女がどういう解説をしてくれたのか、忘れたが、音楽を専攻している彼女がいいというのだから、という理由だけでビートルズを見直した。
彼女とはそれっきりだったが、ビートルズの音楽はいまでも自分のPCに入っている。Hei judo, yesterday, let it be・・・
その2年後に彼らが来日した。バカ騒ぎが日本で沸き上がった。彼女と静かな深夜に聴いたビートルズとは隔絶した世界が展開された。それでまたビートルズと疎遠になった。
今年はビートルズ来日50年だそうだ。またメディアがバカ騒ぎをしている。
なぜもっと静かに彼らの音楽を楽しもうとしないのか。50年来の疑問である。
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