都知事選の候補者選びが混迷している。テレビはおもしろおかしく報道しているが、名前のあがっている人物はどれも都知事が上がりポストになる人ばかりである。過去の都知事も知事を辞めた後、政界から引退している。
米国の大統領にはクリントやレーガンなどその多くが州知事から大統領になっている。日本で知事から首相になったのは細川くらいしかいない。つまり日本では、政治家にとって知事は最後の上がりポストなのだ。そういう連中に責任ある行政など期待すべくもない。
辞任した舛添も中央政界では厚生大臣どまりで、それ以上のポストは望めそうになかったから都知事に転進したのだろう。今年は小池元防衛大臣の名が挙がっているが、彼女とて知事が上がりである。
最大の票田である東京で、都知事として実績を重ね、都民の支持を得れば、中央政界で大きな政治力になる。総理を狙う政治家なら都知事を狙っても不思議はない。都知事の給与は首相より多額でもある。だが、そういう人物は出てこない。都民も見下されたもんだ。
総理を狙う人物よ、都知事選に名乗りをあげよ。
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