電子メールが相手に届くまでどれくらい時間がかかるか、調べたことはない。常識的には瞬時に届くはずだが、回線に渋滞があれば多少遅れることはある、くらいのことは知っている。
しかし、送信して届くまでまる1日かかることがある、とは知らなかった。最近そういう経験をした。
会社で作った資料を自宅でも利用しようとして、個人アドレスに送信した。自宅に帰って受信したがそのメールが届いていない。
もしかして宛先の入力ミスでもしたかな、と思ったが、翌日会社からアクセスしてみるとちゃんと届いていた。送信から受信までにまる1日かかっていたことになる。これでは郵便や宅配便と同じではないか。
ISPに聞くと、ちょうどそのころ、spam対策の工事中だったという。同じ場所から大量に送られてくるspamは、メールの送受信機能を混乱させるからだ。どういう対策をとったのか、聞くと、パソコン通信時代からのIDを利用している人のメールを管理しているサーバーに対策を施したのだそうだ。確かに自分のアドレスは昔のIDだった。昔のIDは8ケタの英字と数字の組み合わせだった。だからパソコンで機械的にアドレスを発生させることができる。spamに狙われやすい。大量に送りつけられるメールを受信拒否する対策をしていた時、たまたま私が送ったメールが大幅遅延したようだ。
再度同じメールを送ってみてほしいというので、実験してみた。すると3分くらいで着いた。spamはこんなところにまで悪影響を及ぼしている。ISPにとってもユーザーにとっても迷惑な存在だ。
防衛策として英数字だけの昔のIDを変更しなければならないかもしれない。でも昔のIDにはそれなりの愛着があるんですよね。
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