IP電話の相互接続性を検証するタスクフォースが1日発足した。IP電話はいままで同じ方式のIP電話同士でないとつながりにくかったが、今後2年かけて続く作業が成功すると、どのIP電話でもつながるようになる。固定電話が過去の遺物になるのはもう近い。
このタスクフォースにはNTT、KDDI、ソフトバンクなどの主要電話会社、通信機器、端末メーカーなど36社、団体、個人が参加している。相互接続が確認された仕様、標準は世界各国にも採用を呼びかけ、世界標準にするよう努力することにしている。
IP電話は同じグループ同士なら世界中どこでも無料でかけられることから、次第に普及しつつあるが、現在の電話のように番号さえダイヤルすれば、どの端末でも、どの電話会社の加入者でも差別なくかけられる、というわけではない。通信方式が統一されていないからで、統一されれば、電話を完全に代替できることになる。
IP電話で世界最大の加入者を持つスカイプは参加していないが、今後参加を働きかけていくそうだ。
IP電話の相互接続が完成すると、通話料は限りなくゼロに近づいていくと予想される。通話料収入を基盤とする電話会社は存在できなくなる。電話網の完全IP化は意外と早く実現するかもしれない。
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