NTTがBフレッツハイパーファミリータイプという光アクセスサービスを始めた。1ギガを32人で共用するもので、理論上ニューファミリータイプの10倍速い。料金はニューファミリーと同じ月額4500円。宅内機器のレンタル料も同じだ。最近わが家のアクセス速度が遅くなった。gooで調べると9メガしか出ていない。当初は30メガくらい出ていたのに、共用する人が増えたからかもしれない。だからハイパーに移行しない手はない。ただ工事費が13550円、契約料800円がかかる。
Bフレッツのホームページを読んでみた。ところが、ニューファミリーとハイパーファミリーの違いはどこにあるのか、分からない。見かけ上は料金も速度も同じだから、普通の人は迷うに違いない。ただ、ハイパーのキャンペーン期間中は2カ月間月額料金とレンタル料、屋内配線使用料が無料とある。
NTTに確かめてみた。この無料サービスはニューファミリーから移行する人に適用されるのか。答えはノーだった。ニューファミリーに加入した時、無料キャンペーンを受けているから、二度優遇するわけにはいかない、というのだ。
しかし、ニューファミリーを解約して、ハイパーを新規に契約すれば、キャンペーン料金(2カ月間の月額料金+宅内機器レンタル料金+屋内配線利用料=11200円が無料になる)が適用されてほとんど追加負担なくハイパーに移行できるのではないか。そう質問すると、営業の第一線がどう対応するか分からない、それは書かないでくれ、といってきた。
書くなといわれると余計書きたくなるのがジャーナリストの性。ニューファミリーからどっと移行されると局内の工事が大変だし、ニューファミリー用の設備が遊ぶことになる、という社内事情があるらしい。
それにしても古いお客を粗末に扱い、新規のお客だけ優遇するのはどこの業界でも同じである。新聞業界も購読紙をたびたび替える人には、サービス品をばらまく悪い習慣がある。NTTの今回のキャンペーンは通信業界でも行儀の悪い消費者を増やすだけではないのか。
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