この1週間ほど投稿ゼロだったのに、アクセスが減らない。それどころか普段よりアクセスが多い。アクセス解析を見ると、winny、P2Pのアクセスが多い。京都地裁でwinny開発者の著作権ほう助容疑の裁判で罰金刑の判決が出たからにほかならない。
メディアが詳しく報じたからblogで書くまでもないと思っていた。しかし、ネット上の人はメディアが報じる以上の情報を求めているらしい。メディアはおおむね妥当な判決だという解説とソフト開発の意欲をそぐのではないかと心配する解説に分かれたが、被告が控訴する理由についての解説が見あたらなかった。
被告の金子氏は判決前、多少の罰金なら控訴しないで開発に専念したい、と個人的に語っていた。それなのになぜ、というのが率直な感想である。裁判が長引けば時間がとられ、わずらわしい。開発に没頭できるはずがない。150万円くらいなら罰金払ってもっと時間を有効に使いたいところだ。
確かに判決には論理的に矛盾したところがある。技術開発とその利用の関係について文明史的な解釈も必要だろう。そんな問題に裁判所が判断を下せるものなのか。考えるべきことはいっぱいある。
だが、自分なら控訴するか、考えた。個人的には早く安寧な生活に戻りたい。かといって後に続く技術者の意欲をそぐような結末にはしたくない。もちろん名誉の問題もある。長期裁判で被告に裁判継続をあきらめさせるのが検察の戦略だとすれば、よけい闘争心が湧く。やはり控訴しかないか。
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