今年大学を卒業した教え子がITエンジニアになった。日本のITの歴史を勉強したいと殊勝なことをいうので、家捜しをし、佃均著「日本IT書記」を探し出した。書名が示すように日本のITの歴史を黎明期から書き起こした大著である。4分冊もあり積み上げると20数センチ、重さは数キロになる。今日はこの本の話ではない。これを教え子に送るゆうパックの話である。
郵便局の窓口でゆうパックの料金を尋ねると、送料800円と段ボール箱の料金140円だという。一緒に払おうとした。すると職員が段ボールの料金だけ先に払えという。何で一緒に支払いができないのか理由が分からない。合計は940円。1000円札1枚で支払いは簡単にすむ。後でまた小銭800円を取り出すのは面倒だ。一緒に払うといったのだが、「いえ、800円は宛先をカードに書き、段ボールに入れた後で」と職員。あなたの手間も省けていいだろうに、なぜカネを受け取れないんだ。これが民営化か。思わず強い口調になった。
すると「お客さんによって・・・」と口ごもる。こちらは先払いするといっているのだから、なおさら理屈が通らない。押し問答の末、職員は一括支払いを認めたが、いまだに理由が分からない。
重い荷物を自分で郵便局まで運んでゆうパックを利用する客なんてそうはいないだろう。クロネコなら自宅まで取りに来てくれる。集荷の手間を省いて、しかも料金を一括先払いしてくれる客に、訳の分からないことをいう民営化郵便事業っていったい何だ。
佃さん
5分冊とは知っていたのですが、家捜しで見つかったのは4冊でした。すみません。
ある郵便局で客が行列して待っているのに、何もしないで座っておしゃべりしている職員がいたので、私も怒鳴ったことがあります。もう10年以上前の話。その時は郵政省の局長に直接文句をいった記憶があります。
投稿情報: junhara | 2007年10 月29日 (月曜日) 23:50
私の名前が出ているので。
4分冊じゃなくて5分冊。
そのことはともかくとして、過日、私の祖母の誕生日(敬老の日)、叔父が描いた祖母(叔父にとっては母親)の絵を切手にして贈ってあげようと思いついた。郵便局がそういうサービスをやっている。
申込みをしようとしたら、料金はポスト銀行で払って、その料収書を添付した申込書が必要との説明。お金のやりとりと申込みが同じ窓口でできない。他の金融機関ではダメ。となると、ポスト銀行が開いている平日じゃないと、そういうサービスが使えない。係員の説明にムカッときていたところに加えて、ふと隣を見ると小学6年生ぐらいの女の子が何か言いた気に立っている。
切手を買いたかったらしい。
係員は3人も4人もいる(そのうちの1人は私と問答中)のに知らん顔。何をやっているわけでもない。思わず
「あんたら、何をやってるんだ。子どもといってもお客さんだぞ」
と声を荒げてしまった。
すると「主任」の名札を下げた男性職員はヘラヘラ笑いをして、どこかに消えてしまった。
民営化の現場って、こんな感じ。
サービス向上なんて期待できないな。
投稿情報: 佃 均 | 2007年10 月29日 (月曜日) 18:24