3月31日からNGNの商用サービス、フレッツ光ネクストが始まるが、わが家には今日サービス開始のお知らせがきた。あいさつ状に新サービスのパンフ1枚が同封されていた。サービス開始前日の通知で、しかもたった1枚のパンフに詳しい説明はない。NGNを本気で売る気があるのかどうか、疑われても仕方がない。
わが家は昨年、NGNフィールド実験のモニターをやっていた。どんなサービスになるのかは、ほぼ理解していたつもりだが、いざスタートとなるとどんなサービスがいくらで提供されるのか知りたいところだ。しかし、届いたお知らせに欲しい情報はほとんど載っていない。ひとつだけ参考になった情報は、テレビ電話端末の価格が83790円とお高いことだけだった。ひかり電話から同番移行できるのか、契約しているサービスプロバイダーはNGNをサポートしてくれるのか、なども分からない。
報道機関向けの資料を読むとさすがこちらは詳しく載っているが、肝心の地上波デジタル再送信のメニューが載っていない。サービスプロバイダー向けの利用料金しかない。つまり再送信をするサービスプロバイダーに聞けということらしい。インフラであるNGNとサービスプロバイダーの連携ができているのかどうか疑わしい。
NGNはINSやISDNの二の舞になるという批判がかねてからある。INSは「いったい何をするの」の略ではないかなどと皮肉られながら、案の定商用化は挫折した。だから、NTTは今回、サービス範囲をフィールド実験の範囲内にとどめ、個人客より法人客に重点を置いてサービスを開始した。法人なら環境問題が追い風になって出張経費を減らすために高解像度テレビ会議システムが売れるかもしれない。石橋をたたいて渡る作戦らしい。
しかし個人ユーザーでは法人向けサービスは高くて使えない。私たちは「いったい何を使えばいいの」といいたくなるサービス開始である。
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