27日朝日の夕刊トップで、youtubeにミスチルなどの音楽5000曲の使用許諾が出たと報道された。
記事の大きさに比べ、一般利用者にとってのメリットがどれだけあるのかよく分からない記事である。許諾された5000曲の楽曲を自分で歌って、演奏して、動画に撮って、youtubeに投稿しても違法にならない、権利者が文句をいわないということのようだ。
そうだとすると、これはフェアユース(私的利用)の範囲内のことであって、文句をいわれる筋合いではないし、権利者の許諾が果たして必要なのかどうか、議論の分かれるところだ。
自分で歌ったり演奏したりして、ビデオに撮って投稿したとしても、投稿した人はおカネをもうけているわけではない。それら楽曲の宣伝にこそなれ、権利者の権利を侵害しているわけではない。
最近、外国人が日本の演歌を歌って、youtubeに投稿した動画が人気を呼んでいるらしい。彼らが許諾のないままに歌っていたら、それらは違法になり、訴えられるのだろうか。そんなことをしたら、だれも日本の歌は歌わなくなる。私的利用を認めて寛容になることこそ、日本文化の理解者を増やす道である。歌を歌い演奏する素人の楽しみを奪うことこそ文化の破壊である。
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