入院して、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんが同じ大腸ガン患者だったということを初めて知った。ちょうど入院したころ、彼が夕方のテレビ番組に出演、自らガンについて語っているところを目撃した。その後民放でガン早期発見キャンペーンのコマーシャルに出演しているのも知った。何だオレと同じ運命だ。お見舞いのメールの中に、鳥越さんに負けないように、という一文があった。
ガンに勝ち負けがあるとは思わないが、同じ大腸ガンでもいろいろある。鳥越さんのガンは肝臓などに転移していて、抗ガン剤の治療を要する。私の主治医によると、一般的に大腸ガンは進行が遅く、転移もしにくいのだそうだ。私のガンは大腸内にとどまり、リンパ節への転移もなかったそうだ。
鳥越さんのガンに比べて、早期に手術できたという意味では勝ったことになる。早期発見こそガン対策の決め手。鳥越さんの出ているコマーシャルのいう通りである。
病院の食堂で朝食を食べていたら、白髪の女性から声をかけられた。「食欲はいかがですか?」。「はい、術後なのであまり多くは食べられませんが」。
話すうち、彼女のご主人も大腸ガンで入院しているという。開腹手術をしたが、転移が進みすぎて、何も切除せず、閉じたのだそうだ。「終末医療の技術も進歩してますから」なんて慰めをいうのも憚られた。
同じ大腸ガンでもこれだけ違いがある。「医者は嫌いだ。病気は気力で治す」なんて自分でも豪語していた。自分の健康への根拠なき自信。それが手遅れの始まりでもある。
最近になって初めて日本の癌学界でも癌組織体の根源細胞である癌の幹細胞の存在が注目され始めました。癌の幹細胞に関する研究が進展すれば、将来の癌研究や癌治療に重大な転機を齎すものと期待されます。小生は1992年以来、癌の幹細胞に対処する治療概念、すなわち、今までにない全く新しい治療概念を記載した論文17篇を国際的な医学雑誌に掲載しています。それらの論文資料にご関心のある方には、個人的に無料で郵送致しますので、郵送できる宛先をお知らせ下さい。
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投稿情報: 平田陽三 平田病院 | 2009年12 月21日 (月曜日) 12:58