不況の影が一層濃くなっている。日本経済のGDPは年率マイナス12.7%の落ち込みになった。
失業した人たち、就職できない若者たちの困難はいかばかりか。世界で何百何千万人が失業するのだろうか。その中には餓死や自殺した被害者もいるだろう。このような生活困窮を引き起こした責任はだれがとるのか。
先の大戦では戦争犯罪人として多くの為政者や軍人が責任をとらされた。深刻な経済不況でもたらされた惨禍についてはだれがその責任を負うのだろうか。
90年代のバブル崩壊で経営者の何人かは刑事民事上の責任を追及された。しかし、多くの経営者は何の責任も追及されることはなかった。
今回はサブプライムという危険な金融商品を開発した人が責任を負うべきなのだろうか。リスクを隠して売った販売責任者が責めを負うのか。金融の監督をするべき連中の怠慢だったのだろうか。
経営者、株主、監督当局どこかに戦争責任ならぬ世界同時不況責任があるはずだ。ニュルンベルグ裁判や東京裁判に相当する世界経済裁判を開廷しなければならないのではないか。自由主義経済だから経営責任は有限であることは理解している。しかし、戦争の惨禍にも匹敵する損害が出るとなれば、見過ごすわけにはいかない。
国際司法裁判所の所長にプリンセス雅子さんの父親である小和田さんが決まった。同裁判所は戦争責任を扱う裁判所である。そういう裁判所があるなら、世界不況をもたらした責任を裁く経済裁判所があってもおかしくない。
必要以上の貪欲さでバブルを膨張させ、心ある学者の警告を無視した経済の指導者たち。その連中に責任がないはずがない。資本主義社会だから何をやってもいいのか。少なくとも何らかのプリンシプルがあるはずだ。それを裁判で見つけ、確立すること。その原理原則を犯した経済指導者は責任をとらされることにしないとまた惨禍が起きる。
前のコメントのひと
んじゃ、どうすればええの?批判だけなのか?そんなのは誰でもできるぞ揚げ足取りはな。
ここんとこ日本の金融機関は情報漏えい立て続けだけど、だれもなんにも責任とってないぞ。だれか首になってんのか?まあ膨大な情報量だからダレカを首にしたところで問題解決、責任を取ることにはならないがな。
問題を起こしたら責任を取る、場合によっては処罰されるってのは当たり前だろ。
それによって紛争が起きるというお前の発想がそもそも違っていないか?
経済の指標とか指導者の発言とかで株価は上下するんだろ?そうだよな?
投稿情報: jannmu | 2009年8 月 9日 (日曜日) 15:23
>ニュルンベルグ裁判や東京裁判
これらが国際法に基づかない「私刑」であること、ご存じないのでしょうか?
国際司法裁判所は、国際法に則り、国際法規を守護する組織です。
同じ項目で扱うのは如何なものでしょうか。
監督責任についてのお考え、理想として理解は出来ますが、同意はいたしかねます。
経済指導者の処罰など、それこそ紛争の引き金になると考えます。
投稿情報: 親展 | 2009年2 月18日 (水曜日) 22:08