今朝の朝日新聞によると、福島原発事故に対応するため、米国の原子力専門家を官邸に一時駐在させていた。日本政府の事故対応に不信を持った米政府が駐在を要求、官邸がしぶしぶ認めたようだ。
いまも駐在しているのかどうか、は触れられていない。平時なら米国の要求はとんでもないことだが、菅政権の事故対策が後手後手に回っている以上、核の経験が豊富な米国の智恵を借りるしかない。メンツにこだわっている時ではない。
米国は事故情報がなかなか開示されないことに相当いらだっていたに違いない。菅政権のリーダーシップのなさにもうんざりしていただろう。日本の原子力専門家の間にも、核で十分な経験を積んでいる米国に素直に助けを求めるべきだ、という声が以前から強い。
これまでの対策、無人偵察機による上空からの写真提供、冷却には真水を使えという提案、漏れた汚染水を貯めるバージ船の提供、格納容器の水没案などいずれも米国からの提案、提供である。昨日原子炉建屋内に入って写真撮影したロボットも米国からの提供だ。日本人にはアイデアもハイテクもないのか、とがっくりするほどだ。汚染された冷却水を浄化して格納容器に戻すアイデアもフランスのアレバ社のアイデアだと聞く。
これほど無能なら、官邸の半分を米国に明け渡してでも原発事故を封じ込めてほしいくらいだ。いまは何が日本の国益か。メンツにこだわらず、放射能を封じ込めることが最優先の国益である。「菅首相は自分の正当性を主張する。それでは反発を招くだけだ」と民主党の身内からも批判されている。素直に核先進国米国の智恵に頼るべきだ。
菅総理、今日の被災地訪問でも気味の悪い薄ら笑いばかり。こいつは何も考えてないですよ。
投稿情報: hansei | 2011年4 月21日 (木曜日) 19:19