この1ヶ月ほど、スーパーの店頭からバターが消えた。近所のスーパー3店も同じように品薄だ。時々は見かけるが、メーカーに関係なく品薄になっているようだ。
こんな原稿を昨日書いたら今朝の朝日朝刊に同じバター不足の記事が載った。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11418347.html?ref=nmail
記事を読んでも品薄の理由、原因がよく分からない。
スーパーの店員に聞くと、とにかくメーカーから出荷がないというのだ。バターはマーガリンに比べ、健康によくないといううわさもある、といっていたが、その説は昔からある。いまに始まったことではない。雪印に電話で聞いた。その担当者の話。
「出荷をとめてはいません。ただ品薄になっているんです。酪農家が牛乳への出荷を優先しているんです」
どうも乳製品への出荷価格が牛乳向けより安いかららしい。
では輸入を増やせばいいのに、輸入も増えていない。輸入が増えない理由は政府の規制にあるらしい。
牛乳はスーパーの店頭で安売り競争をしている。1リットル入りで50円くらいの価格差がある。それでも酪農家はバター向けに出荷するより利益が出るのだろうか。
どのスーパーも、バターは不足しているが、チーズはある。酪農家から乳製品への出荷が減っているならチーズも不足しているはずだ。チーズの消費量がバターより少ないからだろうか。在庫が多いからだろうか。この辺の事情も書いてなかった。
TPPで酪農は先行き不安だから、酪農家が撤退していると書いてあった。だったらTPPに反対しないで早く安くてうまい外国製バターを輸入した方が消費者のためだ。
いままではずっと国産の乳製品を買ってきた。多少高くても買った。乳業メーカーが不祥事を起こしても、それを許して、買ってきた。
戦後、乳製品が不足していた時代。パンにはマーガリンを塗って食べた。それでマーガリンが嫌いになった。またあの時代に戻るのか、と思うとぞっとする。
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