入院していた関東病院から手紙がきた。私の質問、提案に対する回答だった。2月17日の私の記事で、ガンデータの共有がなぜできないのか、という質問への回答である。
要旨はこうだ。大腸がんの術後検査で肺がんの疑いが否定できなかったため経過観察期間5年を過ぎた後も検査を続けていた。だが、前立腺ガンの腫瘍マーカーの検査は検診にあたるため、保険上認められていない。
つまり同じ血液検査なのに、大腸がん腫瘍マーカーは調べるが、前立腺ガンは調べられない、ということらしい。
最後に人間ドック受診をお勧めします、とあった。
なぜ術後経過観察の血液検査で、検査項目に前立腺ガンの腫瘍マーカーが入っていないのか。検査していればもっと早くガンの再発が発見できたのではないか。こちらの質問の答えとしては不可解だった。
病院は肺がんの疑いは持ち、CT検査、血液検査はやったのに、なぜ前立腺ガンは疑わなかったのか。保険の対象にならないから検査しなかった理由は何のか。
港区の国民健康保険課に質問してみた。
専門家ではないので、正しいかどうか分からないが、と前置きしながら、なぜ保険の対象にならないのか、分からない、といっていた。私と同じ疑問を持っていた。
ガンはどこにできるか分からない。前立腺ガンは骨に転移しやすいので、骨シンチという検査やMR検査も受けたが、転移、再発を早期に発見するのは患者にとって重要なことだ。
検診は保険の対象にならないから、検査しなかった、という回答は納得できない。
一方、3月2日に予定されていたCT検査は、私からの疑問提出を受けてキャンセルされた。こちらは電話で連絡がきた。重複検査だから当然だが、患者からの疑問がなかったら、重複する検査が行われていたはずだ。私も検査を受ける予定を入れていた。
患者からの意見を聞き、きちんと回答する関東病院の姿勢は、高く評価できるが、検診は保険の対象にならないから当院の人間ドックを受診せよ、とか重複検査を見逃すのは、カネもうけ診療、過剰診療といわれてもしかたない。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。