六本木ヒルズの回転ドアの事故、大阪の回転遊具の事故。一見なんでもない環境が子どもにはとんでもない危険につながる痛ましい実例が相次いでいる。
親がしっかり子どもを見ていれば防げた事故かもしれないが、親とて人の子。ちょっと目を放した隙に、事故に巻き込まれないとはいえない。
それにしても大人も気付かない危険があまりにも多い。どうしたら防げるのか。メーカーの責任を追及するだけで解決するのか。はなはだ疑問である。
わが家でも子育て期間中、ひやりとしたり、はっとしたり、した経験がある。いまだに対策が立てられていない問題もある。
わが家では、こんなことがあった。玄関のドア。今は開けるとすぐ自動的に閉まる機能がほとんどのドア付いている。子どもはドアノブの側ではなく、ちょうつがいの側に手をつくことがなぜか多い。その時、ドアが閉まると、子どもの手がドアと壁の間に挟まれてしまう。ドアノブ側に比べ、回転軸の近くはテコの原理でものすごい力がかかる。そこに子どもの指が挟まれたら、つぶされてしまう。自動車のドアでも同じことが起きる。ドアと車体の間に1センチくらいの遊びがあれば、挟まれても子どもの手は助かる。ボルボのドアは子どもの手が挟まれてもケガがないくらいの隙間がある。日本製自動車からボルボに乗り換えた理由は、こうした設計思想が取り入れられていたからだった。
回転ドアにしても、子どもの頭が挟まっても、ケガのないような隙間をもうけていたら防げたのではないだろうか。隙間から風が抜けるというなら、間にウレタンフォームをを挟めばいいだけだ。
回転ドアや回転遊具を撤去したり、使用禁止にするだけでは、何の対策にもならない。私たちが日頃ひやりとしたり、はっとしたり、した実例を集め、その危険性を分析し、公開して世間の親に知ってもらう必要がある。そして、それがメーカーの設計思想に反映されなければならない。
医療ミスをなくすため、現場でひやりとしたり、はっとしたり、した事例を集め、分析し、公開するシステムが動きだしたが、医療現場だけでなく、あらゆる場所でこうした対策が必要ではないだろうか。
みなさん子どものひやりはっと情報を集めてみませんか。
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