無料IP電話のスカイプがあのライブドアと提携する。
スカイプは日本でも急速に加入者を増殖させているIP電話サービスで、同じスカイプソフトをダウンロードしたPC同士、かつブロードバンド環境があれば、世界中どことでも無料で通話ができる。インスタントメッセンジャー的機能もついていて、私の周りでも愛好者が急増中だ。
固定電話への着信もできるが、その場合は有料になる。NTTへの接続料が発生するからで、スカイプの一層の普及を図るには国内電話会社と提携する道を探っていた。これまではフュージョンと提携する話が持ち上がっていたが、フュージョンにどうも断られたらしい。フュージョンにしても、無料のIP電話が普及したら、自らの事業が怪しくなるから、スカイプには乗れなかったのだろう。
それにしてもなぜライブドアなのか。やはり年齢が近い経営者のいるライブドアを選んだということなのだろうか。プロ野球参入問題といい、今回のIP電話といい、堀江社長はなかなか忙しい。
ライブドアは確か昔IP電話を手がけたことがある。もう10年くらい前だったか。当時は音声の遅延が大きく、これで使い物になるのか心配したが、案の定ものにならなかった。今回は捲土重来になる。
両社の提携で何ができるかが焦点だが、無料のサービスだから、収益源をどこに求めるかが問題だ。ライブドアはもともとフリーソフトのスカイプを売るわけにいかない。固定電話への通話料収入をあてにするにしても、競争が激しいし、NTTへの接続料があるから簡単にもうかるはずがない。プロ野球の経営よりずっと難しいはずだ。
若い二人、堀江社長とセンストロム社長がどういう知恵を絞るか楽しみだ。
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