数日前、日本音楽著作権協会(JASRAC)から、次のような趣旨のリリースが送られてきた。
「日本著作権協会」または「東京著作権協会」の依頼を受けた法律事務所と名乗る人物が、ファイル交換ソフト(P2P)を使っているかどうか、を確かめる電話をかけ、使用している場合は「解決のため自宅に赴く」と伝えていることが分かった、というのである。
JASRACは両協会とも一切関係がなく、法律事務所にファイル交換ソフトの使用について調査を依頼した事実もないそうだ。金銭的被害はまだないようだが、オレオレ詐欺に似た手口で、おカネをだまし取ろうとする意図が透けて見える。JASRACは被害に合わないよう注意を呼びかけている。
振り込め詐欺の手口は年々巧妙になっているが、犯罪者たちはP2Pにまで目をつけ始めたということだ。わが国にはP2P利用者が数百万人はいるといわれている。世界一厳しい日本の著作権法。違法コピーばかり宣伝する政府と業界団体。そんな環境だから、近い内に被害者が必ず出るだろう。
http://it.nikkei.co.jp/it/news/newsCh.cfm?i=2004122408278j0&h=1
によると、米国の音楽家たちの大半がP2Pは悪いものではない、と答えている。P2Pを違法だと声高に叫ぶことは、犯罪者集団に声援を送っていることと同じではないだろうか。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。