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登録年月 07/2004

« 米政府もやってる著作権法違反 | メイン | 発明貢献度なぜ5%? »

2005年1 月12日 (水曜日)

コメント

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コーネリアス

訂正です・・・お恥ずかしい限り。

北欧型・左翼系のリベラルな労働主義社会主義
         ↓
北欧型・左翼系のリベラルな労働主義型社会

コーネリアス

痛し痒しですね・・・笑

私自身は、8億4千何がしは安いと思います。バットで球打って勇気と希望を与えた対価が年俸10億なら、貢献度でいうと私たちの生活に直結している青色LEDの方が圧倒的でしょう。日々の生活の中、そこかしこでお世話になってますからね。

今回の係争に対する財界のお歴々のコメントを見聞するにつけ、益々確信するのですが、今の日本ではビル・ゲイツは到底生まれてこないです。

ただ、我々の社会構造全体と関連させて考えたとき、土地担保本位の融資システムや旧態然とした産業界等々、単にひとりの技術者と特定企業間の問題といえないさまざまな側面が見え隠れするように思えます。中村教授がベンチャーで発明していたら、はじめからこんな問題は起きなかったわけで、リスクを犯して(資産家だったらごめんなさいね)中村氏に投資した投資家と中村氏が報酬をシェアすればよかっただけのことです。

端的に言えば、これまで日本社会は、一人勝ちを許さない世の中でした。富はみんなで分け合おう、大富豪は生まれにくいかもしれないが、そのかわり極端な負け組も出さない・・・反論はあるかもしれませんが、まぁ、言ってみればイスラム社会主義みたいなものです。今の日本国民の大多数は、「チャンス」より「安定」を選択するでしょう。

私としては、豊かになった、国力が上がったというのなら、もはや「安定」の上に胡坐をかいている場合じゃないとは思います。「成功」の対価を大幅に認めるなら、逆に大多数の国民が潔く「成功外」となることを認識し、ある程度の個々の生活レベルの低下を甘んじて受け容れる。「安定」を望むなら、富の偏在を制限し、その代わりもっと分厚い福祉政策を持つ国家に転換する。毅然とした覚悟もなく、中途半端にどちらも求めてしまうと、結局は新興国に足元をすくわれるわけで、そんな例は歴史上にいくらでも見つけることができます。

本事例は、現状の日本社会に、確実に一石を投じたといってよいでしょう。アメリカ型・個人主義&能力主義型の社会になって行くか、北欧型・左翼系のリベラルな労働主義社会主義(例えにやや無理があるかな?)になって行くか・・・

今回の和解案はそれ自体、日本という国家の今後の進路に対する混迷ぶりを、かなり的確に表しているように思われるのですが。


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