地下鉄サリン事件の被害者を多数救った聖路加国際病院の奮闘を描いたNHKの番組プロジェクトXを見た。新築された聖路加がいざという時のために、礼拝堂まで病室に変えられる機能をも備えていたことを初めて知った。日野原重明院長の設計だったそうだ。太平洋戦争末期、東京大空襲の被災者を救いきれなかった経験をした日野原さんが、周囲の反対を押し切って設計したそうだ。
多数の被害者が運びこまれながら、何の中毒か、原因も分からない中で、病院あげて救命救急に当たった聖路加の対応は賞賛にあたいするが、それを可能にしたのは日野原さんの医療への哲学だった、といえる。
20年以上前、聖路加看護学校の校長をしていたころの日野原さんに会ったことがある。「医師の基本は救命救急である」。いろいろインタビューした中で、日野原さんのこの言葉は今でも覚えている。夜間救急を嫌う病院や高度医療ばかりやりたがる病院が多いのに、すごいことをいう人だな、という印象を持った。だから記憶に残っている。地下鉄サリン事件での聖路加の対応は、日野原さんの哲学を忠実に実行した結果だ。
実は私も戦時中聖路加で生まれた。親になぜ聖路加だったのか、聞いたことはない。わが子も聖路加で生まれた。築地の会社から近いからいつでも駆けつけられるという理由で選んだのだが、番組を見て、選択に間違いはなかったと思った。最近、聖路加の医療費は高いとの評判を聞くが、孫が生まれるとすれば、やはり聖路加を勧めるだろう。
はじめまして。
私はこのプロジェクトXを見て、受診したことのある聖路加をますます好きになり、憧れるようになりました。
その後、自分の人生をどう生きていこうか悩む時期があり、いろいろ考えた結果、やはり人の役に立ちたいということで看護学校へ進みました。その後も聖路加へのあこがれは消えることなく持ち続けておりましたが…
昨年夏の就職活動で聖路加への就職が決まりました!!今でも夢のようで信じられません。あこがれの聖路加で働ける日を楽しみに、今は目前の国家試験合格のため日々を過ごしています。
日野原先生以下、聖路加には尊敬できる方がたくさんいらっしゃいますので、私も教えを受けながら本当の「聖路加ナース」をめざして努力したいと思います。
長文失礼しました。
投稿情報: るか | 2009年2 月19日 (木曜日) 11:04
聖路加国際病院の礼拝堂まで病室に変えられる機能ははじめて知りました。
スゴイ発想ですね!
投稿情報: 沙耶 | 2007年12 月28日 (金曜日) 13:17
はじめまして。検索サイトからたまたま「junhara's blog」さんの記事を見て(過去記事だったのですが)トラバさせていただきました。他の記事も大変勉強になります。
投稿情報: スタソル | 2005年3 月22日 (火曜日) 11:29
初めまして。トラックバックさせていただきました。
間違えて2回クリックしてしまったので同じものが送信されてしまいました。すみません。 m(-。-)m
投稿情報: Joyful_noise | 2005年2 月10日 (木曜日) 18:52