WBCの日米戦で米国の審判が自国チームに有利になる判定をし、日本が負けた。この判定が唯一の敗因だったかどうかは知らないが、ネット上ではこの問題で盛り上がっている。
プロ野球に限らず、スポーツでは自国に有利な判定をするケースは昔からよくある。ホームタウンデシジョンというやつだ。武士道精神が残る日本ではあまり例がないが、プロ野球では巨人びいきの審判がいることはよく知られている。
オリンピックで日本人選手が勝つと、その種目のルールが変更されるという話もある。古い例では平泳ぎで潜水泳法の古川が勝った後、潜水距離を短縮するルールが決まった。
スポーツなんてこんなもんだ、と片づけることはできるが、審判による主観的判断をなるべく排除しようという例もある。フィギュアスケートの審判が主観的すぎるという反省から、技術判定の専門審判を導入し、録画機能などを利用して客観的な判定をする努力も行われている。それに伴う採点ルールの変更で、荒川静香選手は苦労したが、それでも金メダルを獲得した。
人間の五感で判定する方法はもう時代遅れというしかない。かつて日本シリーズでホームラン性の当たりがポールの右を通ったか左を通ったかで大もめにもめた。それも現代のセンサー技術を駆使すれば、客観的判断は可能なはずだ。ボールかストライクか、機械で判断が可能かどうかは分からないが、微細なRFIDをボールに張り付けるなど、やる気になったらできないことはない。
プロ野球に科学的手法による判定を導入する動きはあるのだろうか。審判のホームデシジョンが世間をにぎわせる。それも野球ドラマの一幕だというなら、これ以上野球ファンは増えないし、WBCも来年以降続かない。
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