NTTから光ファイバー敷設部門を分離し、通信事業者すべてが公平に光ファイバーを利用できる公共事業体(ユニバーサル回線会社)を作れ、とソフトバンクの孫さんが提案しています。いまさら道路公団や鉄建公団のような光ファイバー公共事業体をつくって非効率にならないか、など議論が続いています。NHKについても電波伝送部門と番組制作部門を水平分離したらどうかという話もあります。
この話はNTT、NHKの再編に直接つながるのですが、案外社会の関心は低いようです。事業者同士の話で、直接すぐ消費者に関わる問題ではないからでしょうか。月額690円で全国どこでも光接続が可能になるなら夢のような話ですが、果たしてそのようなことが実現可能なのか、非効率はないのか、検証する必要があります。
過去10数年の間に何度も同じような構想が打ち上げられたことがあります。同じことが繰り返される背景は何か。今回は過去の構想とどこが同じでどこが違うのか、も検証することが必要でしょう。
以下、ICPFからの転載です。
第9回ICPFセミナー「NTTをどうする」
1996年に郵政省(当時)とNTTが持株会社方式による組織再編で合意してから、10年がたちました。ドッグイヤーでいえば、70年。この間に情報通信業界の状況は、大きく変わりました。それを受けてNTTは昨年、事実上の「再々編」計画ともいえる中期経営戦略を出しました。
これに対して、競合他社からは「独占時代への逆行だ」との批判が強く、ソフトバンクはインフラを「水平分離」して通信各社が共同出資する「ユニバーサル回線会社」構想を提案しています。
今回のセミナーでは、このソフトバンク案を提案した島聡さん(元民主党「次の内閣」総務相)と、NTTのOBである林紘一郎さんの討論によって、次世代ネットワーク時代のNTTのあり方を考えます。
スピーカー:島聡(ソフトバンク社長室長)
林紘一郎(情報セキュリティ大学院大学副学長)
モデレーター:池田信夫(ICPF事務局長)
日時:4月27日(木)18:30~20:30
場所:「情報オアシス神田」
東京都千代田区神田多町2-4
第2滝ビル5F
(地図)http://www.jo-kanda.com/map/map.html
入場料:2000円
ICPF会員は無料(会場で入会できます)
申し込みは[email protected]まで電子メールで(先着順で締め切ります)
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