ACアダプターというと一人前の電子部品に聞こえるが、トランスつき電源コードのことである。PC用の電源コードをどこかで置き忘れた。PCが使えなくなるから、昨日仕方なく新宿の量販店で買った。
いくら?と尋ねると店員が「8190円です」という。えっ、ひとけた違うんじゃないの?なんでこんなに高いの?と私。店員「・・・」。
たかがトランスと電気コードだけの部品が8000円以上するとは到底思えない。原価だけなら数百円もしないはずだ。PC用部品でいえば、外付けバッテリーも2万円以上でとても高かったことを思い出す。いずれも新商品にこの価格で組み込まれていたら、PCの価格は馬鹿高いものになるはずだ。PCでもうからないから部品でもうけているのか。
帰宅してから考えてみた。自宅にはACアダプターが足の踏み場もないほど転がっている。PC用、携帯用、外付けハードディスクその他ありとあらゆる電子製品に、個別にACアダプターがある。どれがどの製品のアダプターか分からなくなるくらいである。
アダプターの機能は交流100ボルトを直流に変換、電子製品に合った電圧に降圧するだけである。製品によって使用電圧が違うからアダプターが異なるのは分かるが、同じ企業の同じ製品でも機種によってアダプターが異なるのはどういう理由か。資源の無駄遣いも甚だしい。
電子製品は様々な標準化、共通化を進めてコストを削減し、使いやすい製品を量産してきた。なぜアダプターだけこんなにてんでばらばらなんだ。共通化できるところは共通化し、家の中をすっきりさせてほしいものだ。PC、ハードディスク、携帯それぞれの電源アダプターを共通化するだけで、かなり資源節約になるのではないか。共通化できない理由があるなら、どなたか教えてほしい。省エネ技術が進歩し、使用電圧が年々低下しているのだから仕方ないといわれるかもしれない。それでも技術で何とか対応できないのだろうか。
リサイクルにばかり目を向け、こういう面に目を向けないのはなぜなのか。アダプター1個なくして考えた。
あまり需要の少ない製品が高くなるのは仕方がない事かも知れませんが、ACアダプタの値段に付いては、高いと感じますね。
装置自体は、電圧に降圧するものですので、降圧を選択出来る装置して共通化して欲しいですね。
製品には、ACアダプタが付いていない物があったりしても良いと思います。
投稿情報: | 2006年9 月 8日 (金曜日) 13:35
ACアダプタの値段が高いといって、すぐに怒りをネットに書きなぐってはいけませんよ。ネットでぐぐって機能を調べれば、「トランスと電気コードだけの部品」だけではなく、半導体を含めてとても高度な技術で作られているものもあることがすぐにわかります。ヒラの記者がロクに調べもせずにこんな記事を書いたらデスクからお目玉をいただくでしょうね。それに「もうける」ことが悪ならばそれは通じる理屈ですが、競争の中では小売店もメーカーも利益を出さないと潰れてしまいます。どの製品やサービスでどれくらい利益を出すのかは新聞社も含めて企業の自由です。電機産業は新聞産業のような保護のない厳しい世界であることを判ってやってね。どうしても嫌だったら、買わなければいいの。みんなが買わなければ企業も気づいて値下げしたりするの。それが市場経済というものなの。でも、このヒト、プロの記者の癖に電源アダプタのバックアップ機も用意していないなんて、怪しいわね。無駄に見えても危機を予測して投資して準備するのがプロなの。みんな、わかった?
投稿情報: 藤原先生 | 2006年6 月19日 (月曜日) 11:05