SNSのmixiが東証マザーズに上場、値がつかないほどの人気となったそうだ。朝日新聞によると、155万円の公開価格で時価総額を計算すると、1092億円になる。明日以降実際につく株価は公開価格より高くなるのは確実だから、時価総額は2000億円を超えるだろう。06年3月期の売上高がたった18億円なのに、時価総額はその100倍以上。どう考えても異常だ。ライブドアと同じように人気が人気を呼んでいる。株式市場の浮ついたITバブルはまだ続いているようだ。
mixiの加入者は500万人。だが、加入者からの売り上げはないから、広告媒体としての価値しかない。販促費を含む広告費の伸び以上の収益の伸びは期待できない。mixiが便利な情報システムで若者の支持を得ているのは事実だが、それはインターネットの危うさの裏返しであり、それ以上でもそれ以下でもない。新たな付加価値が加わる可能性もないとはいえないが、現状は今はやりのフリーペーパーとビジネスモデルとしては同じである。
人気のグーグルも同じビジネスモデルだが、グーグルは次々と新サービスを生み出している。その中から将来の屋台骨を支える収益源が見つかる可能性は高い。SNS市場には今後大手も参入してくる。mixiがグーグル並の開発力を持っているのかどうか、見極めてからでも遅くはないと思うのだが。
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