社会保険業務センターから手紙がきた。年金受給権者現況届(生計維持申立書)について、とある。いったい何のお知らせだろう、と本文を読んだ。しかし、何が言いたいのか何度読み返しても頭に入らない。
手紙には1カ月くらい前に私が郵送した現況届けのコピーが入っていた。それと生計維持申立書(正式名称はもっと意味不明の漢字が羅列されている)2通が同封されていた。現況届というのは、受給条件に変更はないか確かめる手続きである。要するに、お前はまだ生きているかどうか知らせよ、という意味だ。不愉快だったが、50円切手を貼って出した。
現況届のコピーには、現混届処理済という赤いハンコが押してある。こりゃあいったい何を意味するのだ。手紙の趣旨はさらに分かりにくい。5回くらい読んで推察できたことは、配偶者が年金的にどういう存在なのか申し立てよということらしい。電話で社会保険事務所に聞いてみた。
話はぜんぜん違っていた。先に提出した現況届けに配偶者と扶養家族の名前が漢字で記入されていないから、あらためて現況届のコピーに記入しろ、ということだった。生計維持申し立てとは、配偶者と一緒に生活しているかどうか、つまり離婚していないか、離婚しないまでも別居していないか、を申し立てよということだった。だったら手紙にそう書けよ。思わず叫んでしまった。
税務署に出す申告書も分かりにくい日本語だが、社会保険の書類もさらに分かりにくい。制度が複雑な上に役人にしか通じない漢字を多用しているからだ。
日本語を仕事にしているジャーナリストが分からないのだから一般の人にはもっと分からないだろう。国民に理解されないことによる年金崩壊の一因は役人言葉の分かりにくさにもあるではないか。社保庁の解体的出直しの前に役人はすべからく日本語の勉強を一からやり直すべきだ。
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