ソフトバンクモバイルの松本徹三副社長がICPFセミナーで講演した。開口一番、9月にクアルコムから入社したばかりで、「通話量0円」戦略は知らない、聞いてくれるな、と断って講演した。
話は主に端末戦略についてだった。松本氏は「孫正義社長は10年でトップに立つといったが、私は3年でトップに立つ自信がある」と語った。講演はワイヤレス技術の将来展望、通信と放送の融合時代の携帯端末の役割などにも及んだ。「携帯がテレビのリモコンになる。テレビ放送とインターネットのビデオデマンド型サービスの中間的サービスとして、蓄積型クリッピングサービスが登場する」などと予言。携帯ビジネスの競争はまだ始まったばかりだ、と力説した。番号ポータビリティーによる競争激化はまだ序の口、今後もっと大きな変動が携帯市場で起こる。その時こそソフトバンクモバイルがトップに立つ、という戦略のようだ。
講演後の質疑応答で、ソフトバンクモバイルにとっての問題は端末戦略より、3Gネットワークの建設費の莫大な負担ではないのか、との質問に松本副社長は「基地局建設の負担は簡易型基地局やPHS基地局の利用などで軽減できる。建設業、不動産業のような基地局建設はもうやらない」などと語った。ええっ、今度はPHSも買収するってこと?
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