中越沖地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。
この地震で東京も揺れた。わが家もゆーらゆーらと揺れた。気味の悪い揺れだった。長周期地震動というそうだ。高層ビルの固有振動数と同期すると倒壊する恐れがあるというから怖い。
昭和39年の新潟地震の時は、大学で英語の講義の授業中だった。がつんと激しい一撃があった後に大きな揺れが来た。震源は今回と同じ新潟で距離的にもマグニチュードもたいした差はない。それなのに揺れ方が違う。
今朝、気味の悪い揺れに変だなと思っていたら、テレビで地震速報が流れた。揺れている最中に地震速報がテレビに流れるのは初めての経験である。
ふと10月1日から始まる緊急地震速報がもう始まっているのかと思った。緊急地震速報というのは、震源に近い観測点がとらえた地震波、特に伝搬速度の速いP波をとらえて、本震が到達する前に警報を出すシステム。本震が来る数秒から十数秒前にテレビやラジオで警報を出し、地震に備える準備をしてもらう狙いがある。10月1日から実施に移される。NHKがコマーシャル風に広報しているあれだ。
だが、この緊急警報システムは近場で起きる地震には役立たない。P波をとらえて情報を流しても情報を処理している間に本震が来てしまうからだ。
今回はその緊急警報システムが生かされたから揺れている間に地震のテロップが流れたのだろうか。それとも東京の揺れが長周期地震動で3分近く揺れていたから、テレビの地震情報が揺れてる間に流れたのだろうか。一日中地震情報をテレビで見ていたが、その辺の解説はひとつもなかった。
それにしてもいざという時、緊急地震速報を見ていったい私は何ができるだろうか。机の下にもぐりこむのも何か気が進まない。
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