リビングの天井にある蛍光灯が切れた。取り替えようとテーブルの上に乗った。カバーの取り外し、取り付けの手順が分からない。カバーにある説明書きを上向きで読んでいるうちに、バランスを崩しテーブルから転落した。幸い近くのソファーの上に落ちたから大けがはしなくてすんだが、足のすねと手首をどこかでしこたま打った。痛くてしばらくはうずくまってしまった。
カバーのはずし方、はめ方は写真のような説明がある。しかし、どこを基準にどこまで回すのかよく分からない。ごちゃごちゃ回しているうちにはずれた。蛍光灯を新品と交換、カバーをはめる段になって事故は起きた。
カバーを片手で支えまま、頭を上向きにしてあらためて説明を読んだのがいけなかった。ドシンガチャン。
こういう危険もあろうかと、事前にカバーの溝がどう切られているか、どういう構造で天井に吊られているか、確認しようとしたが、説明書きがよく分からない。
説明書きの写真をよく見ていただきたい。これでどう取り付け取り外しができるのか、すぐ理解できる人がいるだろうか。子どものころから、家の電気関係の作業は一手に引き受けてきたから、気楽に考えていた。テーブルの上で奇妙な姿勢をとったまま、説明書きのばかばかしさに腹を立て、カバーをガチャガチャ回しているうちにバランスを崩してしまった。
日本のマニュアルが分かりにくいことはつとに有名である。蛍光灯に張り付けてある取り替え手順は簡単な説明だが、消費者に分かりやすく説明し危険を回避するという意味ではマニュアルと同じである。こんな簡単な手順も説明できないとはメーカーの日本語表現能力もレベルが低い。
蛍光灯の説明には落下する危険があるとちゃんと書いてある。しかし、落下したのは人間である。この説明書きを書いた人は、取り替え作業をする人間が落下することより、蛍光灯のカバーが落下する方が危険だと考えていたのではなかろうか。訴訟好きの米国人ならマニュアルの不備でケガをしたとメーカーを訴えてもおかしくない。
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