ANYという名で報じられていた朝日、日経、読売3紙の共同サイト「あらたにす」が2月1日スタートした。
すでにあちこちで批評されている。新味に欠ける。自動的にサイトを巡回して記事収集をしてくれるRSSがあるのに、なぜ共同サイトなのか、というのがネット派の言い分のようである。
確かにこれといった新味はない。だが、3紙が何をトップ記事にしているか、どういうニュースを重視しているかは、一目で分かる。1面、社会面、社説の冒頭部分を読み比べることができる。この点が最大の売りのようだ。
しかし、なぜか経済、国際ニュースがない。スポーツも文化もない。注目テーマで中国ギョーザ問題の特集記事などが比べられるだけだ。大ニュースが続く昨日今日は、どのボタンをクリックしても同じような記事が出てくるダブリ感がある。
記事をクリックすると各社のホームページに飛ぶ仕組みになっている。読みやすさは各社のホームページの方が上だ。
共同サイトならではの見せ方にいまいち工夫がない。各社の記事データペースをサイトに開放し、各社が過去どんな関連記事を書いているか、を比較できたり、関連映像を比較できたりすれば魅力的になるのだろう。そこまでやると各社の虎の子を開放することを意味し、期待する方が無理だとは分かっている。だが、ネットに押されっぱなしの新聞社がせっかく共同事業を始めたのだから、中途半端な読み比べだけではもったいない。ネットに一泡吹かせるくらいの意気込みがほしかった。
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