チベットで暴動が起きている。詳しいことは分からない。放送された映像を見ると、坊さんが参加している。ミャンマーの暴動も坊さんがきっかけだった。遡れば、イラン革命も坊さんがきっかけだった。ベトナム戦争も坊さんの焼身自殺が事態を大きく変化させた。坊さんが動くと社会は変わる。
チベットはもとはといえば吐蕃。ラマ教の本山である。かつてはモンゴル平原まで勢力下に置いたし、中国にもたびたび侵攻した。東夷西絨(絨の糸へんは不要)北荻(荻のくさかんむりも不要)南蛮。中国を侵略する外敵のことだ。チベットは西絨に相当する。つまりチベットは歴史的に中国の外敵だった。いつからチベットは中国の一部になったのか。
中国政府は今回の暴動はダライラマの策謀と見ているようだ。だが見るところ、原因は中国の近代化政策そのものにあるのではないか。
ダライラマの追放以後ずっとチベットは外国人には閉ざされていた。外国人観光客が入り始めたのは最近である。中国資本が進出して近代的ホテルが立ち並び、チベットの文化財が土産物になっている様をテレビで見た。チベット人は中国人にこき使われ、格差が広がっていたようだ。
暴動の映像では中国系土産物店やホテルが襲撃の対象になっている。歴史も文化も違う国を中国の版図に組み入れること自体に無理がある。チベットは庇護すべき少数民族ではない。ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスタン。いずれもロシアから独立した。中国政府もそろそろ気づくべき時だ。
私のブログにこのテーマでトラックバックさせていただきました。
原さんの記事は、中国に対し毅然とした内容だと私は感じたのです。
遠方サン、そんな私はヘンですかぁ~?
あは!
変人エレミヤは今日もまたロシアやキルギスの友人とメッセしてます。
投稿情報: エレミヤ | 2008年4 月20日 (日曜日) 02:46
いつも楽しく拝読しています。
ただ、今回のチベットの記事については、正直、「原サンはチベットのことになると随分と暢気なもんだな」などという感想を持ちました。それは、外部から漏れ伝わってくる騒乱の血なまぐささ(一説によると、数百人規模でチベット側で死者が出ているという話もあります)と、原サンの今回のブログの内容に非常に大きな乖離を感じたからです。
普段、人権を声高に叫ぶくせに、中国がらみの人権侵害になると途端に声が極端に小さくなる朝日新聞出身だからなのか、と考えるのはうがち過ぎでしょうか?いずれにしろ、ファンになりかけていただけに非常に残念でした。
投稿情報: 遠方の者 | 2008年3 月24日 (月曜日) 04:58