桝添厚生労働大臣からじきじきのメッセージが書かれている。「もれや間違いがある場合も、ない場合も必ずご回答いただきますようお願いする」とある。3月末までに返送されてきた特別便の回答のうち、半分は訂正がなく、残り半分にもれや間違いがあるというニュースが今日流れていた。福田首相が徹底的に確認するよう指示したそうだ。
私は定年まで勤務したのは1社。だから記録は3行しか書かれていない。きわめてシンプルである。多分間違いはない。それでも「間違いはないか」と聞かれると自信を持って答えられない。
大阪から東京に転勤した時に記録がいったん切れ、翌日から再スタートしている。年金が東京の事業所と大阪の事業所で別に運営されていたからだろうと推測するが、手元にそれを確かめるものがない。厚生年金基金加入記録が最後の1行。これもいつ加入したかの記憶が定かではない。
年金については、会社まかせで無関心だったわけだ。会社が提出した記録を信じるしかない。シンプルな年金記録を持つ私でさえ、自信を持って答えられない内容を、複雑な経歴をたどった人が簡単に答えられるわけがない。年金記録の訂正率がきわめて低い理由がよく分かった。
つとめていた会社が倒産していたり、不親切だったりしたら、どうやって確認したらいいのか。最後の一人まで確認するのが政府の公約だが、これではいつまでたっても完全な記録の訂正はできないのではないか。
今回の特別便の日本語は官僚用語がほとんどなく、分かりやすかった。それだけは進歩している。
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