退院後、病院に定期的に呼び出され検診を受けている。そのたびにクスリの処方箋が出る。入院する前は院内薬局に処方箋を提出してクスリをもらった。退院後は同じクスリなのに、院外薬局向けの処方箋になった。同じクスリなのになぜ出る場所が違うのだろうか。
院内の薬局はオンラインで診療科と結ばれている。ATM端末のような機械で会計処理を済ませると、領収書と処方箋が打ち出されてくる。その処方箋を院内薬局に出すと、クスリはもう用意されている。待ち時間はゼロだった。
院外薬局に処方箋を提出すると、混み具合にもよるが、何分かは待たされる。病院前の薬局は競争が激しいのだろう、お店の対応は院内薬局に比べ丁寧である。
病院がクスリを売ると、クスリ漬け医療になるとか、製薬業界との癒着が生まれるとか、弊害があるから、医薬分業がかねてからいわれてきた。最近はだいぶ分業が進んできたらしい。
しかし、実態は院内薬局でクスリをもらった方が、患者には手っとり早いし、便利だ。外の薬局でクスリを買っても安くはならない。患者から見ると、医薬分業のメリットは何もない。
それなのに、なぜ医薬分業なんだ。病院の処方箋が過剰な投薬だったとか、間違っていたとか、そんな場面に遭遇したことはまだない。まして医薬分業が薬害を未然に防いだなんて話は聞いたことがない。
昔はちょっとした病気なら近所の薬局に行き、相談に乗ってもらってクスリを買った。風邪くらいならそれで済んだ。わが家の近所には大病院がいくつもある。その周辺には薬局が乱立している。これだけ薬局が集まると、病院がない地域には薬局があるのか心配になる。
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