家族ぐるみの付き合いをしている知人がスカイプを入れたから、テレビ電話してくれ、と電話をかけてきた。最近はテレビ電話をかける相手がいないのでほとんど使っていなかった。
ほこりをかぶったウェブカメラを取り出してきて、テレビ電話した。向こうは高解像度のウェブカメラを買ったという。確かに画像はきれいに映っている。こちらのカメラは古くて30万画素もないしろもの。小さくて頼りない。何かに立てかけておかないと、こちらを映してくれない。相手にはどう見えているか分からないが、知人はちゃんと映っているといってくれる。
見栄えのしない画像では申し訳ないから、300万画素のウェブカメラを買った。客を自宅に招くのに、部屋が散らかっていたら失礼になる。だから掃除をして客を迎えるものだが、それと同じでウェブカメラの見てくれをよくしたかった。
テレビ電話に映る室内を掃除したわけではない。バックは白いカーテンだから、カーテンだけは洗濯しておいた。見てくれを整えないとテレビ電話には出たがらない女性の気持ちと同じである。カメラに映らないところは何もしていない。映らないところは散らかっていてもかまわないのがいい。
高機能テレビ電話だと相手の指示でウェブカメラの方向を変えられるから困る。遠隔講義で使ったテレビ会議システムがそれだった。教室の学生はおもしろがってカメラの首を振りこちらの周りを見ていた。
ウェブカメラに映る範囲だけはきれいにした。自分の顔だけはどうしようもないけれど。
相手から自分の姿が見えないことが電話の最大の利点だと思います。顔が見られないから寝ぼけ面でも会話ができる。周りの状況が見られないから素っ裸でも会話ができる。相手が得られる情報は言葉だけです。送信する情報が少ないということは嘘がつきやすいという事で、僕のようなもてる男にとってテレビ電話は逆に不便なツールという印象ですね。
投稿情報: いまい | 2008年12 月11日 (木曜日) 10:10