近所のスーパーに買い物に行った。好みの刺身がなかったので、生のやりイカを買った。3匹がトレーにパックされていた。
さばこうとパックをあけて驚いた。2匹のやりイカの裏側が写真のように穴があいていた。何者かに噛み切られたようなキズがついていた。スーパーに文句をいうのも時間が遅いので、かまわず刺身にして食べたが、これも食品偽装のひとつではないかと思った。
何もキズのない面を見せて売る。裏側がどうなっているかおかまいなし。おかまいなしどころか、明らかにキズを隠すようにパックしているのだから悪意さえ感じる。
海の中で何者かに噛まれたのだろうか。だとすると死んだイカが水揚げされたことになる。どういう漁法でやりイカをとっているのかは知らない。よくテレビで放映される延縄式のイカ釣り漁法なら死んだイカがかかるはずがない。針に釣られてから、引き揚げられるまでに他の魚に食いつかれたのだろうか。
見てくれのいい食品が高値で売れるから、キズのない面を表にして売りたい気持ちは分からないではない。見てくれは悪くても新鮮で味が良ければ気にしない消費者は増えている。私は昔からそうだ。今回のケースもキズの理由は何で味に問題はないという説明があれば買っていたはずだ。
生ものはパックしないで売れば経費は浮くはずだ。消費者も安心できる。他の生魚はそうやって販売している。なぜか、生イカはパックされて売られている。改めて疑心が浮いてくる。食品偽装みたいな形で販売するのが許せない。
写真説明
右と左のイカに食いちぎられたあとがある。
なぜキズモノになったのか、スーパーの鮮魚担当者に聞いた。イカは水揚げされると、ストレスから共食いする習性があるのだという。イカのクチバシは確かに鋭い。イカの身なら簡単に食いちぎれる。
理由は分かったが、なぜキズを隠すようにして販売するのか、という質問には何も答えてくれなかった。「そういう理由のキズモノでも値段が安けりゃ喜んで買うよ」といっておいた。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。