NHKの天気予報に出てくる日本語「明日の最高気温は今頃の気温です」という表現が気にかかる。うん?今頃っていつごろなんだ。夜の天気予報を聞いていた時など、明日の最高気温は今頃つまり今日の夜の気温と同じなのか、と受け取ってしまった。季節の変わり目には前日の夜の気温が翌日の最高気温より高いことだって起こりうる。しかしその時は、天気図を見てもそんなことがおきるとは思えない。あそうか、今頃の気温とは平年並みということか。
気象庁か予報協会か知らないが、表現を改めたのだろう。平年並みと今頃の気温とどちらが適切な日本語だろうか。漢語より和語の方が分かりやすいのは事実だが、今頃とはいつごろなのか。明日の最高気温は今頃の季節の最高気温と同じです、といわないとこんがらかる。
テレビを見ていて気になる日本語をもうひとつ。NHKが中継したウインブルドンのテニスで出てきたunforced error。実況しているアナウンサーはそのままアンフォーストエラーと話していた。直訳すれば強制されないミス、自主的なミスという意味である。試合を見ていて分かったのは単純な返球ミスのことを指しているらしい。なぜ単純ミスショットといわないのだろうか。的確な日本語がないのか。ないなら適切な日本語訳を作るべきではないのか。
スポーツ用語には外国語がそのまま使われることが多い。特にゴルフ中継には意味不明な英語をそのまま使う例が多い。ある程度は仕方ないが、メディアであるなら多用しすぎは考えものである。
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