チリ地震による津波が28日、日本にやってきた。たいした被害がなくてよかった。テレビは一日中津波情報を流し続けた。結果としては空振り報道だった。情報をいち早く流し、災害予防に役立てる。当然のことだが、心配なのは「報道機関の情報はどうせたいしたことはない」と国民に思われ、次にホントの被害が出るような津波がきた時、警報が信用されなくなることである。多くの国民は、たいした被害がなくてよかった、と思ってくれるだろうか。次も警報が出たら避難してくれるだろうか。
自然が相手だから予報が難しいことは理解できる。警報を出す気象庁も津波の高さを大きめに発表しているのでは、と疑いたくなる。被害が出た時、なぜ津波を軽く見たのかと非難を受けたくないからだろう。報道機関にも同じ心理が働いていたとしても不思議はない。学者も第2波、第3波の方が高くなる可能性があると警告していた。だが結果的に津波の最大高さは1メートル20センチだった。
こういう予報、報道が続くと、予報と報道が狼少年になってしまう。さばを読んだ予報だったとはいいたくないが、警報を受ける側の心理も考えて予報、報道をしてほしいものだ。現実に、東京湾の津波の高さはたかが1メートルだからという理由で東京マラソンは強行された。もし予報通りの津波が来て、学者の心配通り、場所によって2倍、3倍の津波になっていたら、多くのランナーが津波にさらわれていたかもしれない。
とにかく災害の予報と報道は難しい。
それにしてもNHKにひとつだけいいたいことがある。テレビ画面の右下にはずっと警報と注意報の地域を示す日本地図が出ていた。その地図でオリンピックの映像も一部分が隠されてしまっていた。囲碁の中継も大事な盤面右下の折衝、つまり石の配置が隠れて見えなかった。肝心な部分が見えないから観戦するのをやめた。なくてもいい情報ではないのか。少なくとも3分に1回30秒表示すればいいのではないか。
自然が相手だから予報が難しいことは理解できる。警報を出す気象庁も津波の高さを大きめに発表しているのでは、と疑いたくなる。被害が出た時、なぜ津波を軽く見たのかと非難を受けたくないからだろう。報道機関にも同じ心理が働いていたとしても不思議はない。学者も第2波、第3波の方が高くなる可能性があると警告していた。だが結果的に津波の最大高さは1メートル20センチだった。
こういう予報、報道が続くと、予報と報道が狼少年になってしまう。さばを読んだ予報だったとはいいたくないが、警報を受ける側の心理も考えて予報、報道をしてほしいものだ。現実に、東京湾の津波の高さはたかが1メートルだからという理由で東京マラソンは強行された。もし予報通りの津波が来て、学者の心配通り、場所によって2倍、3倍の津波になっていたら、多くのランナーが津波にさらわれていたかもしれない。
とにかく災害の予報と報道は難しい。
それにしてもNHKにひとつだけいいたいことがある。テレビ画面の右下にはずっと警報と注意報の地域を示す日本地図が出ていた。その地図でオリンピックの映像も一部分が隠されてしまっていた。囲碁の中継も大事な盤面右下の折衝、つまり石の配置が隠れて見えなかった。肝心な部分が見えないから観戦するのをやめた。なくてもいい情報ではないのか。少なくとも3分に1回30秒表示すればいいのではないか。
津波の情報は必要なんです。ただ、今テレビが垂れ流している情報は、必要な情報ではないことばかりなんですよ。しかも連中は「速報だから」といえば免罪符でも発行されたかのように勘違いしているから、不要な情報や整理されていない情報を垂れ流すことに罪悪感を持たない。
デカデカと写した地図を赤や黄色で点滅させて、どこそこに何センチの波が到達したと文字情報・・・
警戒を呼びかけるのなら、避難勧告や指示の情報こそ最優先なのに、画面には目障りな地図と「事後報告」の情報しか出ていません。
まるでアリバイを作るように「一応やりました」的な報道姿勢です。そんないい加減な姿勢を「災害報道」だと思い込んでいる国民も共犯といえるかもしれません。
地震や台風の報道でも同じことが言えます。災害は日頃の備えが大切なのであって、災害に直面してから騒いでも被害を小さくすることはできません。こんな報道機関がはびこっていては、いたずらに被害者を増やすだけです。
投稿情報: 名前はまだ無い | 2010年3 月 1日 (月曜日) 01:18