福島原発敷地内の土壌からプルトニウムが検出された。前から不安視されていた。3号機のMOX燃料からか、1、2号機のウラン燃料内で生成したものかはまだ分からない。
(注:原子炉内で核分裂するのはウラン235.ウラン燃料のほとんどの成分は核分裂しないウラン238である。しかし、ウラン238に炉内の中性子が吸収されるとプルトニウム239になる。燃えないウラン238が燃えるつまり核分裂するプルトニウム239になるから、原発は夢のエネルギーだといわれる。ウラン燃料でもMOX燃料でも、どちらもプルトニウムは原子炉内にあるはずだ)
どちらにせよ、検出されるのは時間の問題だった。核実験による死の灰にもプルトニウムは含まれていた。プルトニウムの半減期が極端に長いこと、体内、特に肺に取り込まれると長くとどまり体内被曝につながることから、特に危険視する人がいる。だが、プルトニウムだけが危険なわけではない。原発で生まれた放射性物質はすべて危険なのだ。ヨードなどは半減期は短いが甲状腺に集積しやすく、子どもの甲状腺がんを引き起こす。セシウムも半減期は長いし、土壌や海水に蓄積されれば、危ない。
東電はこの濃度なら健康に影響はないというが、今後もこの安全な濃度が続くとは言い切れない。
とにかく何より、炉内の放射性物質を炉内に閉じ込めておくしかない。
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