福島原発の危機は、もちろん津波が直接の原因だが、安全を守るバックアップがほとんど機能しなかったこと。緊急炉心冷却装置はじめ、多くの安全装置が次々と機能喪失にいたっている。そして水素爆発。さらに冷却が必要になってもポンプの電源がない。電力会社なのに電力がない。その悪循環が危機になったのだ。こんなおかしな話はない。
使用済み核燃料が大気中に露出したと見られる3号機には冷却用水をヘリで上空から投下された。今日は機動隊のデモ鎮圧用放水車で供給するらしい。
水を循環させる電動ポンプが機能していないからだが、機械的に故障しているのか、電源がないから機能しないのか、よくわからない。震災後数日は動いていたのだから機械の故障とも思えない。自家発電用の燃料が津波で失われたという情報もある。だとすると電源の問題だ。
緊急炉心冷却装置を再稼動させるため、発電所に向けた電力ケーブルを建設中という情報もある。発電所なのだから、送電ケーブルがあるはず。それを利用して電力を送れないのか。ずっと不思議だった。
どうも灯台下暗し、紺屋の白袴みたいな感じがする。
停電ならガマンすればいい。原発からのこれ以上の放射性物質放出はあってはならない。智恵を絞ってがんばってほしい。
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